2024/6/30
【海外出張者・旅行者向け】eSIMについての完全ガイド
海外旅行や出張が多い方にとって、通信環境は非常に重要な要素の一つです。
これまでは海外での通信手段として、ローミングや現地のSIMカードの購入が一般的でした。
しかし、eSIMの登場により、より柔軟で手軽な選択肢が増えています。
本記事では、eSIMの基本的な情報から、海外での利用方法、メリットとデメリット、設定方法までを詳しく解説します。
eSIMとは?基本的な仕組みと利便性
eSIM(Embedded SIM)は、これまでの取り外し可能なSIMカードに代わる『スマートフォンに内蔵された電子SIM』です。
物理的なSIMカードを差し替える必要がなく、オンラインで簡単にキャリアを変更できるのが特徴です。
eSIMが機能する仕組み
eSIMはスマートフォン内に組み込まれたチップに、インターネット経由でプロファイルと呼ばれる契約者情報をダウンロードし、設定することで動作します。
このプロファイルは、QRコードやキャリアの専用アプリを通じて取得できます。
これにより、ユーザーは物理的なSIMカードの交換なしに、キャリアの切り替えや新しいプランの設定が可能になります。
eSIMの4つのメリットとその活用シーン
eSIMには多くの利便性がありますが、ここでは特に重要な4つのメリットを挙げ、それぞれの利用シーンを紹介します。
オンラインで契約から使用開始まで完結する利便性
eSIMの最大のメリットの一つは、オンラインで契約から使用開始まで全てを完結できることです。
これまでの物理SIMカードでは、店舗に行ったり、郵送での受け取りが必要でしたが、eSIMではその必要がありません。
例えば、急な海外出張でも事前にeSIMをアクティベートしておけば、現地に到着した瞬間から通信が可能です。
SIMカードを紛失しない安心感
物理SIMカードの差し替えは、紛失のリスクを伴いますが、eSIMは内蔵型のため紛失の心配がありません。
特に頻繁に国を移動するビジネスパーソンには、この安心感が大きなメリットとなります。
デュアルSIM機能で仕事とプライベートを使い分ける
eSIMは、物理SIMと組み合わせてデュアルSIM機能を簡単に利用できる点が魅力です。
例えば、仕事用とプライベート用、または国内用と海外用の電話番号を1台のスマートフォンで管理できるため、コスト削減にもつながります。
多くの国で利用できる柔軟性
eSIMは、グローバルに対応しているため多くの国で利用可能です。
物理SIMカードの場合は現地でSIMカードを購入する必要がありましたが、eSIMではオンラインで簡単に現地キャリアのプランを利用でき、ローミング料金も削減できます。
eSIMのデメリットと注意点
eSIMには多くの利便性がありますが、いくつかのデメリットも存在します。
利用前にこれらを理解しておくことが大切です。
対応機種に制限がある
eSIMに対応している機種はまだ限られており、古いスマートフォンでは対応していない場合があります。
特に、旧モデルや安価なデバイスを使用している場合は、デバイスの買い替えが必要になることもあるため、事前に確認が必要です。
キャリア対応にばらつきがある
全てのキャリアがeSIMをサポートしているわけではありません。
特に海外では、eSIMに対応していない通信事業者もあるため、利用する国やキャリアの対応状況を確認することが重要です。
初期設定がやや複雑
eSIMの初期設定は、従来の物理SIMカードと比べると少し複雑です。
初心者の方はサポートを受けながら設定すると安心です。
また、設定に不安がある場合は、出発前に自宅で事前設定を済ませることを推奨します。
eSIM対応機種
デメリットでもお伝えしたとおり、eSIMに対応していない機種もあります。
eSIM対応機種をまとめましたので、ご自身の使用しているスマートフォンがeSIM対応かどうか確認してみてください。
※2024.6時点
主要なスマートフォン(iPhone含む)のリスト
- iPhone:2019年(iPhoneXS)以降すべての機種で対応
- Google Pixel:2019年(Pixel4/4XL)以降全ての機種で対応
- Samsung Galaxy:2022年以降すべての機種で対応
詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
eSIMの設定方法と使い方
eSIMを効果的に利用するためには、設定方法を正しく理解することが大切です。
ここでは、iOSとAndroidの設定手順を紹介します。
iPhoneでの設定手順
- 設定アプリを開く
- 「モバイル通信」を選択
- 「eSIMを追加」をタップ
- QRコードをスキャンしてプロファイルをダウンロード
Androidでの設定手順
- 設定アプリを開く
- 「ネットワークとインターネット」を選択
- 「モバイルネットワーク」を選択
- 「eSIMを追加」をタップし、QRコードをスキャン
eSIMで利用できるプランの選び方
eSIMを利用する際、最適なプランを選ぶことは重要です。
旅行や出張の目的や滞在期間によって、どのプランが最適かは変わってきます。
以下に、eSIMプランを選ぶ際のポイントを詳しく紹介します。
滞在期間に応じたプラン選び
まず、旅行や出張の滞在期間を考慮してプランを選びましょう。
Airdyでは、7日間、15日間、30日間もしくはそれ以上の期間に対応したデータプランを提供しています。
短期滞在であれば、7日間プランや15日間などが経済的です。
一方、長期出張や長期滞在を予定している場合は、データ量や有効期限が長めのプランを選ぶと便利です。
データ使用量に基づいた選択
どのくらいのデータ量が必要かを事前に計算しておくことも重要です。
例えば、観光中に地図アプリや翻訳アプリを多用するのであれば、中程度のデータ量(3GB〜5GB)を選択すると安心です。
一方、ビジネスで出張している場合やリモートワークが多い場合は、無制限プランや大容量プラン(10GB以上)が推奨されます。
データ量が不足すると、追加購入の費用がかさむ可能性があるので、余裕を持って選ぶことをお勧めします。
Airdyでは1GB〜最大100GBまでのプランをご用意しています。
利用する国や地域のカバレッジ
eSIMプランは、提供されている国や地域によってカバレッジが異なるため、自分が渡航する国や地域に対応しているかを確認しましょう。
複数国を旅行する場合は、複数国対応プランを選ぶと、国境を越えるたびに別のSIMプランに切り替える手間が省けます。
たとえば、ヨーロッパ諸国を旅行する場合は、ヨーロッパ全域で使えるプランが便利です。
eSIMで快適な海外出張・旅行を
eSIMは、海外旅行や出張時において非常に便利でコスト効率が良い通信手段です。
事前にしっかりと対応機種やキャリアを確認し、適切な設定を行うことで、トラブルを未然に防ぎながら、快適な通信環境を整えることができます。
次回の旅行や出張に、AirdyのeSIMを活用して、より柔軟でストレスフリーなモバイルライフをお楽しみください。
参考資料
・iPhone の eSIM について - Apple サポート (日本)
・eSIM サービスを提供している通信事業者とグローバルサービスプロバイダを探す - Apple サポート (日本)