2024/7/3
SIMカードとは?仕組みや役割、選び方など基本知識をおさらいしよう
SIMカードという言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、
「そもそもSIMカードってなに?」
「どんな役割があるの?」
「SIMカードがないとどうなるの?」
などその実態や重要性について詳しく知らずに活用している方も多いのではないでしょうか。
本記事では、SIMカードがどのようなものであるか、その機能や種類、選び方について詳しく解説します。デジタル社会を生き抜くために不可欠なSIMカードの知識を深め、最適なSIMカードを選べるように基本知識を学んでいきましょう。
SIMカードの基本とは?役割や仕組みを解説
まずはSIMカードの基本知識と役割について紹介します。
SIMカードとは?
SIMカードは、スマートフォンやタブレットで携帯電話ネットワークを利用するために必要な小さなチップです。このチップには、ユーザーの識別情報や通信キャリアに関する情報が含まれており、これにより端末がモバイルデータや通話サービスを利用できるようになります。
SIMカードの役割
SIMカードの最も重要な役割は、ユーザーの認証です。
SIMカードが端末に挿入されると、キャリアのネットワークに接続し、通話やデータ通信を行うための認証が行われます。
さらに、SIMカードにはユーザーの電話番号が紐づけられており、通話やSMSを送受信する際にこの番号が利用されます。
SIMカードがないとどうなる?
SIMカードがない場合、スマートフォンやタブレットは以下のような機能制限を受けます。
通話とメッセージ送信ができない
SIMカードは電話番号に関連付けられているため、通話やSMSメッセージの送受信ができなくなります。
これにより、携帯電話としての基本機能が使用できません。
モバイルデータ通信が利用できない
SIMカードがないと、モバイルネットワークに接続できないため、インターネットへのアクセスはWi-Fi接続に限られます。
外出先でのデータ通信ができなくなり、地図アプリやSNSなどの利用に支障が出ます。
認証が必要なサービスの利用制限
多くのサービスは電話番号を使った認証を行います。
SIMカードがないと、二要素認証やその他の電話番号認証が必要なサービスが利用できなくなる可能性があります。
緊急時の対応が難しくなる
SIMカードがないと、緊急電話(110、119など)をかけることができない場合があります。
緊急時の連絡手段が制限されるため、安全面でもリスクが高まります。
キャリア依存の機能が使えない
キャリア提供のサービスや特定の機能(例えば、キャリアメールやキャリア決済など)はSIMカードが必要です。
これらの機能が使えなくなるため、キャリア特有のサービスを利用している場合は注意が必要です。
一方、SIMカードがなくてもwifi環境下であれば、以下のことは可能です。
- wifiを通じてインターネットにアクセスする
- LINEなどのメッセージアプリの使用
- アプリのダウンロードや更新
- youtubeなどのストリーミングサービスの利用
- Google DriveやiCloudなどのクラウドサービスの利用
- オンラインゲームの使用
SIMカードの種類
次にSIMカードの種類についてみていきましょう。
フルサイズSIMからナノSIMまでの変遷
SIMカードはその登場以来、サイズの変遷を経てきました。
最初のフルサイズSIMはクレジットカードサイズでしたが、現在ではナノSIMが主流です。
この小型化により、スマートフォンの内部スペースを有効活用できるようになり、より薄型の端末が登場しました。
eSIMの登場とその利便性
最近では、物理的なSIMカードの代わりに、スマートフォンに内蔵されたeSIMが登場しています。
eSIMはデジタルでプロファイルを切り替えられるため、海外旅行や出張時に現地のキャリアに素早く切り替えることができます。
これにより、物理SIMの交換の手間を省き、よりスムーズな通信体験が可能となります。
SIMカードの選び方
ここでSIMカードの選び方を紹介します。
一般的には、主要なキャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)や、ワイモバイルやUQモバイルなどで契約する方が多いです。
その場合はスマホとともにSIMカードもセットで契約するため、選ぶというイメージはないかもしれません。
しかし、スマホはそのままでキャリアを乗り換えたり、目的や用途によって使い分けたりする場合、SIMカードを選ぶ必要があります。
それでは見ていきましょう。
主要なキャリアと格安SIM(MVNO)の比較
日本の主要なキャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)と格安SIM(MVNO)の違いを比較しましょう。
「主要キャリアにするか格安SIMにするか」は一番身近な選択肢でしょう。
キャリアは通常、安定した通信品質と幅広いサービスを提供しますが、料金が高めです。
一方、格安SIMは料金が安く、柔軟なプランを提供しますが、通信品質やサポート体制がキャリアに劣る場合があります。
通信速度とデータプラン
SIMカードを選ぶ際には、通信速度とデータプランの内容も重要です。
高速な通信が必要な場合は、キャリアのプランを検討する価値があります。
データ使用量に応じたプランを選ぶことで、無駄なコストを抑えることができます。
国内外での利用方法
海外旅行や出張が多い場合は、ローミングサービスや海外用のデータプランが充実しているキャリアやMVNOを選ぶと便利です。
eSIMを利用すれば、現地のプロバイダーに簡単に切り替えることも可能です。
コストパフォーマンス
最適なSIMカードを選ぶためには、コストパフォーマンスも重要です。
料金だけでなく、提供されるサービスやサポートの質も考慮して選びましょう。
SIMカードの購入方法
次にSIMカードの購入方法について以下の3つを紹介します。
- 店舗での購入
- オンラインショップでの購入
- サブスクリプションサービス
店舗での購入
SIMカードは、携帯電話ショップや家電量販店で購入できます。
対面でのサポートを受けながら購入できるため、初心者にはおすすめです。
オンラインショップでの購入
オンラインショップでは、24時間いつでもSIMカードを購入できます。
キャリアや格安SIMの公式サイト、AmazonなどのECサイトで手軽に注文可能です。
サブスクリプションサービス
最近では、月額制のサブスクリプションサービスを提供する格安SIMも増えています。
これにより、定額でデータ通信を利用できるプランも検討してみましょう。
SIMカードの設定と使用方法
最後にSIMカードの設定や使用方法について紹介します。
SIMカードトレイは破損する可能性がありますので取り扱いには十分に注意しましょう。
スマートフォンへの挿入方法
SIMカードをスマートフォンに挿入する手順は、端末の取扱説明書に従って行います。
通常は、専用のピンを使用してSIMトレイを開け、カードを挿入します。
初期設定とAPN設定
SIMカードを挿入した後は、初期設定を行います。
キャリアやMVNOによっては、APN(Access Point Name)の設定が必要です。
APN設定を行うことで、インターネット接続が可能になります。
通信できない場合の対処法
SIMカードが認識されない場合や通信ができない場合は、再起動や設定の見直しを行います。
それでも解決しない場合は、キャリアやMVNOのサポートに問い合わせましょう。
SIMカードに関するよくある質問
SIMカードの交換方法
SIMカードの交換は、キャリアやMVNOのショップやオンラインで手続きを行います。
新しいSIMカードが届いたら、古いカードを取り外して新しいカードを挿入します。
紛失時の対応
SIMカードを紛失した場合は、速やかにキャリアやMVNOに連絡して、利用停止の手続きを行います。
その後、新しいSIMカードを再発行してもらいます。
複数のSIMカードを利用する方法
デュアルSIM対応のスマートフォンを使用すれば、複数のSIMカードを同時に利用できます。
これにより、個人用と仕事用の電話番号を分けたり、異なるキャリアのプランを使い分けたりすることが可能です。
eSIMと物理SIMの違いは?
物理SIMカードとeSIMの最大の違いは、物理的なカードの有無です。
物理SIMは挿入や交換が必要ですが、eSIMはソフトウェアでプロファイルを切り替えるため、スマートフォンの設定から簡単に操作できます。
まとめ
SIMカードの基本から種類、選び方、設定方法までを詳しく解説しました。
SIMカードという言葉をなんとなく知っているだけでも生活できますが、より詳しく知ることで自分にあうSIMカードを選択でき、トラブルの回避、対処もスムーズに行えるでしょう。
現在では物理的なSIMカードではなくスマートフォンに内蔵されたeSIMが登場しました。
eSIMはオンラインで契約ができ、柔軟にプラン設定ができるメリットがあります。
特に海外旅行や出張に行く際に「ローミング料金が高かった」「海外で使えるSIMカードが高い」「wifiレンタルがめんどくさい」などのトラブルやストレスの解消にも役立ちます。
この記事を参考にして、自分に最適なSIMカードを選び、快適な通信環境を整えましょう。
参考資料
SIMカードとは?初めての方向けSIMカードの基本を解説|格安スマホ/格安SIMはUQ mobile(モバイル)【公式】
SIM カードなしのスマホで何ができる? 突然「SIM なし」と表示されたときの対処法も